ゼロ・グラビティ(2013年)
2013年に公開された、宇宙を舞台にしたSF・ヒューマン・サスペンス映画です。
無重力の宇宙空間がリアルに表現されていて、映像が素晴らしい作品です。
アポロ11号の乗務員であり、人類で月面に2番目に降り立ったバズ・オルドリンが 現実の宇宙空間にかなり近いことを認めた作品です。(ちなみに、1番目に月面に降り立ったのは、ニール・アームストロングです)
基本情報
・公開年:2013年
・製作国:アメリカ
・原題:Gravity
・配給:ワーナー・ブラザーズ映画
・上映時間:1時間31分(91分)
・映論区分:G(年齢にかかわらずだれでも閲覧できる)
・時代設定:2013年頃(推定)
みどころ
【みどころ①】宇宙からみた地球の映像
【みどころ②】ISS(国際宇宙ステーション)内の無重力シーン(水、炎の表現)
【みどころ③】大気圏突入シーン
スタッフ
監督:アルフォンソ・キュアロン
<主な監督作品>
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 (2004年)
トゥモロー・ワールド (2006年)
ROMA/ローマ(2018年)
キャスト
サンドラ・ブロック
<主な出演作品>
「スピード」(1994年)
「オーシャンズ8」(2018年)
「バード・ボックス」(2018年) ※Netflixオリジナル映画
ジョージ・クルーニー
<主な出演作品>
「オー・ブラザー!」(2001年)
「オーシャンズ11」(2002年)
「オーシャンズ12」(2005年)
「オーシャンズ13」(2007年)
受賞歴
第86回アカデミー賞(2014年)
・監督賞(アルフォンソ・キュアロン )
・作曲賞(スティーヴン・プライス)
・音響編集賞(グレン・フリーマントル)
・録音賞(スキップ・リーヴセイ、ニヴ・アディリ、クリストファー・ベンステッド、クリス・ムンロ)
・撮影賞(エマニュエル・ルベツキ)
・視覚効果賞(ティム・ウェバー、クリス・ローレンス、デイヴ・シャーク、ネイル・コーボルド)
・編集賞(アルフォンソ・キュアロン、マーク・サンガー)
第71回ゴールデングローブ賞(2014年)
・監督賞(アルフォンソ・キュアロン )
あらすじ ※ネタバレ注意
宇宙ゴミ「デブリ」による連鎖事故
医療技師のライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)は、スペースミッションに初めて参加する。ライアンは、指揮を務めるマット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)とシャリフと共に、宇宙空間で船外活動を行っていた。
スペースシャトル「エクスプローラー号」からハッブル宇宙望遠鏡の修理作業を行うライアンとシャリフ、彼らの傍(かたわ)らで新型の船外活動ユニットのテストを行っていたマット。
突然、ヒューストンの管制からロシアが自国の人工衛星を破壊したところ、他の人工衛星も連鎖的に破壊され宇宙ゴミが拡散し、膨大な量の宇宙ゴミが高速で接近しているため船内に避難するよう緊急連絡が入る。
ライアンらは作業を中断して退避しようとするが、間に合わず、シャリフは頭部に宇宙ゴミが当たり貫通して即死、ライアンとマットは宇宙空間に投げ出される。
ライアンは錐揉み(きりもみ)状態になって現在位置が特定できなくなり、パニック状態による過呼吸で宇宙服の酸素が大幅に減少。マットは的確に指示を出し続け、船外活動ユニットを使ってライアンを見つけ、ロープで自分の体に繋ぎ止めることに成功する。
スペースシャトルからISSへ
2人は無線でヒューストンに連絡するが、周囲の通信衛星が破壊されヒューストンからの応答はなかった。
死亡したシャリフを回収し「エクスプローラー号」へ向かうが、コックピットは大破し、乗組員は全員死亡していた。
2人は「エクスプローラー号」を諦め、マットが装備している船外活動ユニットを
利用してISS(国際宇宙ステーション)に向かう。
ライアンの宇宙服の酸素が減少する中、マットはライアンを励ますために家族の話をするが、ライアンは娘が4歳の時に事故死したことを話す。
気まずい中2人はISSに接近するがISSも破損しており、地球へ帰還するためのソユーズ宇宙船は1機が離脱済みで、残る1機も損傷しパラシュートが開いてしまっている。
マットは、残ったソユーズ宇宙船を利用し中国の宇宙ステーション「天宮」へ向かう。しかし、マットの船外活動ユニットは直前で燃料切れになり、二人は減速できずにISSへ衝突し、その反動で宇宙空間に放り出される。
辛うじてパラシュートのワイヤーがライアンの脚に引っかかり、マットに繋がっているロープを掴めたが、ワイヤーがライアンの脚から外れそうで2人を支えられそうにない。
マットはライアンだけでも助ける為に、反対を押し切ってロープのフックを外し
マットは宇宙空間へ漂流する。
宇宙船ソユーズで中国宇宙ステーション「天宮」へ
ライアンは、宇宙服の酸素がなくなり意識がもうろうとする中、ISSの居住区画に入るが、しばらくしてISSの一角で火災が発生、必死で消火しようとするが炎が燃え広がる。
ソユーズに退避して、ISSから離脱しようとするが開いていたパラシュートのワイヤーがISSに絡まり離脱できない。ソユーズの船外に出てパラシュートを外すライアンだが、再び宇宙ゴミが接近し、ISSを大破させる。
なんとか船内に戻ったライアンはソユーズを発進しようとするが、姿勢制御で燃料を使い果たしたためエンジンが作動しない。
無線で地球の電波を拾い、アニンガという人物と繋がり、赤ん坊をあやすアニンガの声で死別した娘を思い出し、ライアンは、娘のいる死後の世界に思いを馳せ、死を覚悟して船内の酸素を止める。
突然、ソユーズの窓からノックする音が聞こえ、ライアンは目を覚まし、船外にマットを確認する。マットは船内に入り酸素供給を再開させ、着陸時の逆噴射装置を利用して中国の宇宙ステーション「天宮」までへ向かうよう助言する。
しかしライアンが目を開けると、そこにマットは存在せず幻だったことに気付く。
ライアンは酸素供給を再開させ、マットの助言通り着陸船を分離、逆噴射エンジンを
作動させ着陸船で「天宮」に向かう。
中国宇宙船「神舟」の着陸船で大気圏突入
ライアンはソユーズ着陸船を出て「天宮」に到着し、宇宙船「神舟」に乗り込む。
中国語表記のコンソールに苦労するが、なんとか「神舟」の起動に成功する。「天宮」は「神舟」と共に落下し、大気圏突入で分解する。
「神舟」の着陸船分離もどうにか間に合い、パラシュートが無事に開いて湖に着水する。
大気圏突入時にコンソールから出火したことに焦りライアンがハッチを開けてしまい、
「神舟」は沈没し始め、ライアンは水中でなんとか脱出する。ライアンは宇宙服を脱ぎ捨てつつも泳いで陸に到着し立ち上がる。
感想
宇宙から見る地球がとにかく素晴らしいです。もちろん宇宙空間を体験したことはないですが、この映画は宇宙空間を体感できる映画です。
破片衝突、大気圏突入シーン等、見ていて力の入るシーンが多いです。
ただ、出演者がほぼ二人で人によっては物足りなさを感じるかもしれませんが、映画を見ながら宇宙空間を体感するには良い映画だと思います。
この映画がよかった人へのおススメ映画
インターステラー(2014年)
評価
3.6点/5点満点