ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年)
2016年公開のアメリカのSF映画です。
「スター・ウォーズシリーズ」のスピンオフ作品「アンソロジー・シリーズ」の第1作で、時系列では「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の直前にあたります。
本作品では、銀河帝国軍の宇宙要塞である初代デス・スターの設計図の強奪任務を遂行した反乱同盟軍の活躍が、「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の10分前まで描かれています。
基本情報
・公開年:2016年
・製作国:アメリカ
・原題:Rogue One: A Star Wars Story
・配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
・上映時間:2時間13分(133分)
・映論区分:G(年齢にかかわらずだれでも閲覧できる)
・時代設定:「スターウォーズ エピソード4/新たなる希望」の直前
みどころ
【みどころ①】デス・スターの破壊力
【みどころ②】スカリフでの戦闘
スカリフには帝国軍の軍事施設があり、惑星全体がシールドで覆われています。ここでの戦闘はデス・スターの設計図をかけた映画のクライマックスにあたります。
【みどころ③】ダースベイダーのフォース・チョークと華麗なライトセーバーさばき
フォース・チョークとは、フォースで相手の首を締め上げる技です。
【みどころ④】エピソード4に登場した帝国軍ターキン総督の登場
スタッフ
監督:ギャレス・エドワーズ
<主な監督作品>
モンスターズ/地球外生命体(2010年)
GODZILLA ゴジラ(2014年)
キャスト
フェリシティ・ジョーンズ
<主な出演作品>
「インフェルノ」(2016年)
「博士と彼女のセオリー」(2014年)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)
ディエゴ・ルナ
<主な出演作品>
「天国の口、終りの楽園。」(2001年)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)
リズ・アーメッド
<主な出演作品>
「ナイトクローラー」(2014年)
「ジェイソン・ボーン」(2016年)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)
「ヴェノム」(2018年)
ベン・メンデルソーン
<主な出演作品>
「ダークナイト ライジング」 (2012年)
「ジャッキー・コーガン」(2012年)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)
「レディ・プレイヤー1」(2018年)
「キャプテン・マーベル」(2019年)
ドニー・イェン
<主な出演作品>
「イップ・マン 序章」(2008年)
「イップ・マン 葉問」(2010年)
「三国志英傑伝 関羽」(2011年)
「カンフー・ジャングル」(2014年)
「イップ・マン 継承」(2015年)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)
映画イップ・マンシリーズは、ブルース・リーの師匠イップ・マン(葉問)を主人公としたアクション・カンフー映画で、ストーリーもありなかなか面白い映画です。
チアン・ウェン
<主な出演作品>
「三国志英傑伝 関羽」(2011年)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)
マッツ・ミケルセン
<主な出演作品>
「007 カジノ・ロワイヤル」(2006年)
「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」(2012年)
「偽りなき者」(2012年)
「ドクター・ストレンジ」(2016年)
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」(2016年)
なかなか味のある俳優で、海外ドラマでは「ハンニバル」にもでています。好きな俳優の1人です。
製作
ドニー・イェンとチアン・ウェンは中国では大スターで、その2人が本作の出演をOKしたのは、子供がスター・ウォーズの大ファンだからだそうです。
ドニーは、子供たちに話したら、本人より興奮し、「撮影で5ヶ月、パパと離れてもいい?」と聞くと、「もちろん!パパって凄かったんだね」と言われたそうです。
チアン・ウェンは、貰った台本が英語で書かれていて読むのにとても苦労し、英語のできる息子にサポートしてもらったそうです。長男は、初めに脚本を読んでこう言ったそうです。「引き受けてよ、僕らのために出演して」と。理由を聞いたら、2人の息子が「ヒーロー役だから」と言ったそうです。
ドニーは、チアンとは数年前に「三国志英傑伝 関羽」で共演したから息はぴったりだったと言っています。さらに、脚本では盲目という設定はなく、「修道士の戦士」のみで、ドニー自身が監督に「盲目の剣士」を提案したそうです。
また、監督は、デス・スターを扱うならターキン総督は外せないということで、ターキン役のガイ・ヘンリーにCGで合成しています。共同プロダクション・デザイナーのニール・ラモントは、本作とエピソード4を連続でみても違和感を与えないよう同じ年代の物語だと感じさせることに注意したそうです。
さらに監督は、今回の作品には、極めて微妙な境界線があって、製作の舵取りが難しい、舵を左に切りすぎると「スター・ウォーズ」ではなくなるし、右に切りすぎるとただのコピーになる、新しい境地を切り開くのは本当に難しかった。と言っています。
最後のレイアもCG合成ですが、非常に良く出来ています。合成前の女性は、顔の骨格が違う全くの別人です。
あらすじ ※ネタバレ注意
遠い昔、はるか彼方の銀河系で…
帝国から身を隠すため、妻子と共に惑星ラムーで暮らしていたゲイレン・アーソのもとに、かつての友人で帝国軍の長官クレニックが訪れる。
クレニックは、帝国軍の超兵器デス・スターの開発作業が滞っているため、ゲイレンを迎えに来るが、それ止めようとした妻ライラがクレニックらに殺される。デス・トルーパーによる捜索を逃れた娘のジンは、反乱軍のソウ・ゲレラによって助け出される。
それから15年後・・・
ジンは無法者となり帝国軍に逮捕されていた。惑星ウォバニで帝国軍の強制収容所へ向かうターボ・タンクで連行されていた彼女は、元帝国軍ドロイドのK-2SOや反乱軍兵士らに救出され、自由と引き換えに反乱軍と反乱軍の中でも過激なソウ・ゲレラの仲介役を務めるよう要請され、こ役目を引き受ける。
その一方、ゲイレン・アーソのつかいでソウ・ゲレラにメッセージを渡しにきた帝国軍パイロットのボーディー・ルックは、惑星ジェダで反帝国勢力「パルチザン」を率いるゲイレンの知人ソウ・ゲレラに面会するが、長年の戦いで疑心暗鬼に陥っていたソウに信用されず、拘束される。
反乱軍のスパイであるキャシアン・アンドーと組んだジンは、ソウを探すため惑星ジェダの聖なる都であるジェダ・シティへ行き、ウィルズの守護者のチアルート・イムウェと元ウィルズの守護者のベイズ・マルバスに出会う。
そこで帝国軍とパルチザンの戦闘に巻き込まれ、その最中にキャシアンがパルチザンのメンバーを射殺したためパルチザンに拘束され、ソウのアジトへ連行される。
アジトでソウと再会したジンは、ボーディーが持ってきた父ゲイレンのメッセージを見る。ゲイレンはデス・スター開発に協力するフリをして構造に致命的な弱点を仕込み、その弱点を記した設計図のデータは帝国軍の建築物データが収集されている惑星スカリフにあることを伝える。
その一方、帝国軍はデス・スターのプロジェクトの保安責任者となっていたクレニック長官の指揮の下、ジェダ・シティをデス・スターの攻撃テストの標的にしていた。
通常より低威力の砲撃であったにもかかわらず、聖なる都ジェダの一帯は完全に破壊される。ジンたち4人と解放されたボーディーは、K-2SOの操縦するUウィングで脱出するが、両足が義足で走れないソウはジンに銀河の未来を託し、崩壊するアジトと命を共にする。
ボーディーからの情報でゲイレンが惑星イードゥーの研究施設にいることを突き止めた一同は、彼を保護するべく現地に向かうが、キャシアンは秘密裏に彼の暗殺を命じられていた。
同じ頃、クレニックもデス・スターの指揮官であるターキン総督からの命を受け機密漏洩の主を捜索するためイードゥーの研究所を訪れていた。クレニックは研究員らを呼びつけ、デス・スターの機密を漏らした者が名乗り出なければ全員射殺すると脅迫したためゲイレンが名乗り出るも、クレニックは躊躇(ちゅうちょ)せずデス・トルーパーにゲイレン以外の研究員を皆殺しにさせ、自らゲイレンの顔を殴る。
その一部始終を見ていたキャシアンは、クレニックとゲイレンが接触する隙を狙って狙撃を試みるが引き金を引くことをためらう。
タイミング悪く、キャシアンから送られていた情報を元に反乱軍が派遣した攻撃隊が帝国軍への攻撃を開始する。Xウイングの爆撃に巻き込まれたゲイレンは致命傷を負い、駆け付けたジンの腕の中で息絶える。
クレニックはイードゥーを脱出した後、惑星ムスタファーで傷を癒していたダース・ベイダーの城塞に呼びつけられていた。ベイダーはジェダの一件が既に帝国元老院に対し「事故」として報告されており、ゲイレンがデス・スターに施した致命的な弱点に対する懸念を口にする。
保身を図るクレニックに対し、ベイダーはフォース・チョークによる圧力を加え、任務の完遂を命じる。
その一方、帝国軍の貨物シャトルを奪取してヤヴィン第4衛星に仲間たちと帰還したジンは、デス・スターの脅威を報告し惑星スカリフへの攻撃を反乱軍の評議会に進言するが、降伏を主張する者やジンやボーディーの出どころから、情報の真偽を疑う者が異議を唱えたため、モスマ議員は評議会の承認が得られないと実行できないという理由で申請を却下せざるを得なくなる。
家族を苦しめた帝国軍に反撃したいジンに対し、ゲイレンに恩のあるボーディー、故郷ジェダを焼かれたチアルートとベイズ、そしてキャシアンとK-2SOをはじめとするその他反乱軍の特殊部隊の面々が協力を申し出る。
無断で帝国軍の貨物シャトルに乗り込み、出撃しようとする彼らに対して管制塔はコールサインを問いかけ、ボーディーはとっさに反乱者たちで構成された自身たちを指して「ローグ・ワン」と名乗る。
惑星スカリフに着陸したローグ・ワンの戦士たちは、シタデル・タワー内のデータ保管庫への侵入を試みるジン、キャシアン、K-2SOのチームと、侵入を支援する陽動作戦のチームに分かれて行動を開始する。
惑星スカリフでの戦闘行為を把握したヤヴィン第4衛星では、ラダス提督率いる反乱軍艦隊が評議会の決定を無視して独断で出撃し、ヤヴィン第4衛星の反乱軍基地に残っていた攻撃隊もスカリフへの出撃を迫られる。
クローン戦争以来の大規模な戦争が避けられないと悟ったベイル・オーガナ議員は旧友のオビ=ワン・ケノービに助けを求めるべく特使を送り出し、自身は惑星オルデランへと出発する。
K-2SOは、惑星全体を覆うエネルギー・シールドを破壊しなければデータサイズの大きい設計図を反乱軍艦隊に送信することは不可能だと知り、キャシアンはボーディーに帝国軍の通信システムを乗っ取って反乱軍艦隊にこの事実を報告するよう命じる。
ベイダーとの面会後、更なるゲイレンに関する記録の調査のために惑星スカリフを訪れていたクレニックは、自身のデス・トルーパーをも戦線に投入し、自らは僅か2名のデス・トルーパーを率いてタワー内への侵入者を追う。
数で劣るローグ・ワンと反乱軍艦隊は次第に追い詰められていく。
ストームトルーパーと戦ったK-2SOは彼らに破壊され、キャシアンもクレニックに撃たれ、戦線を離脱。
通信システムを巡る一連の戦闘で、通信ケーブルを繋いだボーディー、起動スイッチを押したチアルート、陽動作戦のチームを守って戦ったベイズらも相次いで死亡する。
彼らの犠牲によってもたらされた情報を元に、反乱軍艦隊はシールドゲートへの強攻を開始し、遂に破壊に成功する。
タワーの屋上の送信アンテナの近くにたどり着いたジンは設計図のデータを送信しようとするが、手勢を失いながらも単身追撃してきたクレニックに追い詰められる。しかし辛うじて追いついたキャシアンの銃撃でクレニックは倒れ、ジンとキャシアンはデータを送信した後タワーから退避する。
だがその頃、デス・スターが惑星スカリフの軌道上に接近していた。ターキン総督はシングル・リアクターのスーパーレーザーをタワー周辺に撃ち込むよう命令する。
スーパーレーザー砲の直撃を浴びたタワーはクレニックを巻き込んで壊滅し、ジンとキャシアンもまた爆風に飲み込まれ命を失う。
設計図のデータを受信し離脱を図る反乱軍艦隊の前にはベイダーのスター・デストロイヤーが立ちはだかる。
自ら反乱軍旗艦に乗り込み、ライトセーバーとフォースを縦横無尽に操るベイダーの魔の手を逃れた設計図のデータが入ったディスクは反乱軍兵士たちの手から手へと渡され、偶然ラダス艦隊の旗艦に接舷(せつげん)されていた別の船に移される。
その船内で最後に設計図のデータが入ったディスクを手渡されたのは、ベイル議員の娘である反乱軍の特使レイア・オーガナ姫であった。多くの犠牲を賭して手に入れたこのディスクこそが「希望です」と語るレイアを乗せ、ハイパースペースへとジャンプした。
感想
スピンオフとは言え、今までのイメージを崩さず、ストーリー、登場人物・キャラクターが非常によく考えられた作品です。
スターウォーズシリーズの映画自体は、1977年公開の「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」がはじめに公開されたのですが、その映画のはじめでは、すでにデス・スターの設計図が入手されたところからはじまります。
エピソード4を初見の場合は、映画のストーリーに集中して、あまり何も思わないかも知れませんが、2回以上見た人やスターウォーズファンは、「どうやって設計図を手に入れたのか」「デス・スターは誰の手で、どのように作られたのか」など疑問が出てくるかと思います。
そういったことを自由に考察するのも、映画の醍醐味なんですが、やはり映像で見たくなるのが心情です。
それをやってくれたのが、今回の作品「ローグ・ワン」です。
この映画がよかった人へのおススメ映画
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評価
4.5点/5点満点