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奇才タランティーノ監督が放つブラピ率いるナチバスターズ!戦争映画「イングロリアス・バスターズ」(2009年)

イングロリアス・バスターズ(2009年) 

イングロリアス・バスターズ(字幕版)

 2009年のアメリカの戦争映画です。

 

第82回アカデミー賞では、「作品、監督、脚本、助演男優、撮影、編集、録音、音響編集」の8部門でノミネートされ、助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)を受賞しています。

 

 

 

 

基本情報

・制作年:2009年
・製作国:アメリカ
・原題:Inglorious Bastards
・配給:東宝東和
・上映時間:2時間33分(153分)
・映論区分:R15+(15歳以上(15歳未満は閲覧禁止))
・時代設定:第二次世界大戦のドイツ国防軍占領下のフランス(1940~1944年)

 

みどころ

【みどころ①】ランダ・ハンス大佐役、クリストフ・ヴァルツの演技
【みどころ②】ユダヤ人女性、ショシャナ(ミミュー)の人生
【みどころ③】第4章の田舎のバーでのスパイとの待ち合わせ

 

スタッフ

・監督・脚本:クエンティン・タランティーノ
・製作総指揮:ロイド・フィリップス、ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン、エリカ・スタインバーグ

 

キャスト

・ブラッド・ピット
・メラニー・ロラン
・イーライ・ロス
・マイケル・ファスベンダー
・クリストフ・ヴァルツ

 

受賞歴

第82回 アカデミー賞(2010年)
・助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)

 

第62回カンヌ映画祭(2009年)
・男優賞(クリストフ・ヴァルツ)


第67回 ゴールデングローブ賞(2010年)
・最優秀助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)

 

製作

1998年、タランティーノ監督は、「イングロリアス・バスターズ」の脚本を書きはじめましたが、エンディングをどうするかに頭を悩ませ、一旦は製作から離れて2部作の「キル・ビル」の監督をはじめました。2007年に「デス・プルーフ in グラインドハウス」を撮り終わったタランティーノ監督は「イングロリアス・バスターズ」の仕事を再開します。この映画は2008年10月に製作がスタートし、7000万ドルの予算が組まれ、ドイツとフランスで撮影されました。

 

あらすじ ※ネタバレ注意

◆第1章「その昔…ナチ占領下のフランスで」
1941年、第二次世界大戦中のドイツ軍占領下のフランスの田園地帯に赴任した「ユダヤ・ハンター」の異名をもつナチス親衛隊のランダ(クリストフ・ヴァルツ)は、行方不明のユダヤ人一家の手がかりを得るために酪農家のラパディットの家に訪れ尋問する。

  

床下にその一家が匿われていることを突き止めると、部下に床板越しにマシンガンで皆殺しにさせるが、ただ一人、娘のショシャナ(メラニー・ロラン)だけ逃げることに成功する。

ランダ(クリストフ・ヴァルツ)は走り去るショシャナ(メラニー・ロラン)の背中に向けてピストルを構えるが、引き金を引く代わりに別れの言葉を叫ぶ。

 

◆第2章「名誉なき野郎ども」
1944年春、レイン米陸軍中尉(ブラッド・ピット)はユダヤ系アメリカ人8名からなる秘密特殊部隊を組織し、部下に市民にまぎれて敵地奥深くに潜入し、ドイツ人を血祭りにあげることを任務に与えていた。

捕虜はとらず、拷問を加えたあと殺害し、レイン(ブラッド・ピット)の祖先、アパッチ族の教えに従って、部下に100人のドイツ軍兵士から頭皮を剥ぐよう命じる。

 

一方、ドイツ軍の間では、レインの部隊は「バスターズ」の名前で知られ、その手口は生存者を通してヒトラー総統にも伝わっていた。バスターズは、ドイツ軍兵士でありながら、ゲシュタポ将校13名を殺害して監獄に入れられていたスティグリッツ(ティル・シュヴァイガー)を救出し仲間に引き入れる。

【ゲシュタポとは】
ゲハイメ・シュターツポリツァイ(通称:ゲシュタポ)は、ナチス・ドイツ期のプロイセン州警察、あるいはその後ドイツ警察の中にあった秘密警察部門。「ゲハイメ・シュターツポリツァイ」は、秘密国家警察を意味するドイツ語。

 
◆第3章「パリにおけるドイツの宵」
1944年6月、パリでショシャナ(メラニー・ロラン)は、亡くなった叔父夫妻から経営を引き継ぎ、身寄りのない女性映画館主エマニュエルという別人に成りすましていた。

 

ショシャナに想いを寄せるドイツ軍狙撃兵フレデリックは、自身のイタリア戦線での活躍をプロパガンダ映画に仕立て上げたゲッベルス宣伝大臣に、ショシャナを無理やり会食の場で引き合わせ、映画のプレミア上映会にショシャナの劇場を使用するようにゲッベルス宣伝大臣を説得する。

 

その会食の場には、ショシャナの家族を皆殺しにしたランダ(クリストフ・ヴァルツ)が現れる。ゲッベルス宣伝大臣との話し合いが済むと、ランダは、ショシャナ一人を残らせ、彼女の生い立ちや劇場について尋問するが、最後までエマニュエルがショシャナだと気付かなかった。


ショシャナは、家族を殺された復讐に、上映会に集うナチス高官を劇場もろとも焼き尽くすことを思いつく。

  

◆第4章「映画館作戦」
ドイツ軍およびナチス党高官が一堂に集まるプレミア上映会の情報は英軍もつかんでおり、英軍のフェネク将軍は、ドイツ語と映画史に堪能なヒコックス中尉(マイケル・ファスベンダー)を呼び出し、ドイツ人高官ごと劇場を爆破するキノ(映画館)作戦について説明する。

 

ヒコックスは、ドイツ語のできるバスターズのメンバーとともに、フランスの田舎町にあるバーをドイツ軍将校に扮して訪れる。

そこで作戦を手引きするドイツ人の人気女優でイギリスのスパイでもあるブリジットと待ち合わせする手はずだったが、バーには、その日子供が生まれたドイツ軍兵士とそれ祝う仲間が集っていた。ブリジットはドイツ軍兵士から息子の誕生祝いにとサインをせがまれる。

 

ヒコックスは、その不自然なドイツ語なまりをドイツ軍兵士に不審がられ、さらに飲み物を頼む仕草が決め手となり、その場に居合わせたゲシュタポのヘルシュトローム少佐にドイツ人ではないことを見破られてしまう。


ヒコックスが開き直ると、バーで銃撃戦になり、ブリジットだけが足に銃弾を受けながらも生き残る。

 

ブリジットに裏切られたと思ったレイン(ブラッド・ピット)は拷問を加えるが、ドイツ軍兵士達が居合わせたのは偶然だという説明に納得する。


さらに、ブリジットはレインたちに、プレミア上映会にはヒトラーが出席するという情報を伝える。
ドイツ語ができるメンバーを失ったバスターズは、レイン、ドニー、オマーが、ドイツの同盟国のイタリア人の振りをしてブリジットを上映会にエスコートすることを決める。


その後、銃撃戦の現場となるバーを捜索しに来たランダ(クリストフ・ヴァルツ)は、ハイヒールとブリジットのサイン入りナプキンを発見する。

 

◆第5章「巨大な顔の逆襲」
プレミア上映会の警備に当たるランダ(クリストフ・ヴァルツ)は、疑いをかけるブリジットの「イタリア人」エスコートたちに堪能なイタリア語で話しかける。

 

ランダはブリジットを別室に連れ出して椅子に座らせると、バーで見つけたハイヒールを試着させる。サイズが合うことを確かめたランダは、ブリジットを絞め殺す。

 

さらに、ロビーで待つレインと外で待機していたウティヴィッチを逮捕して連行すると、無線でレイン(ブラッド・ピット)の上官と掛け合い、劇場に残るドニーとオマーにナチス高官の暗殺を許す代わりに、ランダの恩給を認めた上で訴追せずに米国へと亡命させることを呑ませる。

 

劇場ではフレデリックがショシャナ(メラニー・ロラン)のいる映写室に押しかけ、
ショシャナは、映写室のドアに鍵をかけようとしているフレデリックの背中をピストルで撃つ。

死んだと思ったフレデリックにショシャナが近づくと、フレデリックは最後の力を振り絞りショシャナを射殺する。

 

ショシャナが事前に編集していた映画の中のショシナのメッセージを合図に、ショシャナの映写技師で恋人のマルセルが、劇場の出口にボルトをかけて観客が逃げられないようにし、スクリーン背後に積まれたフィルムに火を放つ。

 

ドニーとオマーはバルコニー席のヒトラーに飲み物を運ぶ振りをして護衛を射殺すると、マシンガンを奪って、ヒトラー、その場に居合わせたゲッベルス、さらには炎から逃げ惑う一階の観客にマシンガンを乱射する。最後はドニーとオマーが仕掛けた爆弾が爆発して全員が死ぬ。


レインらを載せたトラックで米軍の支配地域までたどり着いたランダは、事前の打ち合わせ通り、レインに投降する。銃とナイフを受け取ったレインは、その場でランダの通信兵を射殺し、ウティヴィッチに頭皮を剥ぐよう命令する。

 

レインはランダに、アメリカではナチスの軍服を脱いでナチスだと分からないようにして暮らすつもりなんだろう、と尋ね、ランダを押さえつけてナイフで額に鉤十字を刻む。

 

感想

全体の構成は5章に分かれているので、ストーリーが非常にわかりやすかったです。この映画では、なんといっても3つの賞を受賞しているランダ・ハンス大佐役、クリストフ・ヴァルツの演技がみどころで、その演技は素晴らしいです。
第1章は短い物語ですが、緊張感のあるランダ・ハンス大佐という人物が非常に印象に残りました。

 

それ以外にも、ショシャナ(メラニー・ロラン)、レイン米陸軍中尉(ブラッド・ピット)が各章でどう関わってくるのかを考えてみていましたが、ショシャナとレイン中尉率いるバスターズが最後までお互いの存在を知らずにエンディングを迎えるのはユニークでした。


残酷な場面もありましたが、画面に直接そのシーンがあまり映らなかったので、それほどグロテスクさを感じませんでした。タランティーノ監督が作ったエンターテイメントを感じる作品でした。

 

この映画がよかった人へのおススメ映画

・ジャンゴ 繋がれざる者(2012年、監督:クエンティン・タランティーノ)

 

評価

3.7点/5点満点

 

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