ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年)
2018年公開のアメリカ合衆国のアクション映画です。
本作は「ミッション:インポッシブル」シリーズの第6作目にあたり、トム・クルーズ扮するイーサン・ハントが活躍するスパイアクション映画です。タイトルのフォールアウトは、今回の映画では「予期せぬ余波」という意味で、イーサンにいくつもの予期せぬ余波が降りかかるという意味だそうです。
第7作目、第8作目も既に公開が決まっており、新型コロナ感染拡大も考慮して、現時点では、第7作目は2021年11月ごろ、第8作目は2022年11月ごろに公開を予定しているそうです。
トム・クルーズは、上空7620mの飛行機からのヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)も、ノーヘルでパリの街をバイクで疾走も、ロンドンのビルからビルへのジャンプも、ヘリを自身で操縦して山峡に突っ込むのも、すべてスタントマンなしで自らやっています。
ビルからビルに飛び移る場面では右足を骨折するなど、サービス精神をマックス以上にして撮影に挑んでいます。
基本情報
公開年:2018年
製作国:アメリカ
原題:Mission: Impossible – Fallout
配給:パラマウント映画
上映時間:2時間27分(147分)
映論区分:G(年齢にかかわらずだれでも閲覧できる)
時代設定:現代
みどころ
【みどころ①】トム・クルーズ自身が行ったヘリチェイス&高難度のスパイラル
【みどころ②】トム・クルーズ自身によるフランス市街地でのバイクチェイス
【みどころ③】トム・クルーズ自身による上空7620mの飛行機からのヘイロージャンプ
【みどころ④】ナイトクラブのトイレでのジョン・ラークらしき人物との格闘
スタッフ
監督:クリストファー・マッカリー
<主な作品>
アウトロー (2012年)
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション(2015年)
キャスト
トム・クルーズ
<主な出演作品>
「トップガン」(1986年)
「レインマン」(1988年)
「7月4日に生まれて」(1989年)
「ア・フュー・グッドメン」(1992年)
「ザ・ファーム 法律事務所」(1993年)
「ミッション:インポッシブル」シリーズ
・「ミッション:インポッシブル」(1996年)
・「M:I-2」(2000年)
・「M:I:III」(2006年)
・「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)
・「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年)
「ザ・エージェント」(1996年)
「マグノリア」(1999年)
「マイノリティ・リポート」(2002年)
「ラストサムライ」(2003年)
「コラテラル」(2004年)
「宇宙戦争」(2005年)
「ナイト&デイ」(2010年)
「オブリビオン」(2013年)
「オール・ユー・ニード・イズ・キル」(2014年)
ヘンリー・カヴィル
<主な出演作品>
「マン・オブ・スティール」(2013年)
「コードネーム U.N.C.L.E.」(2015年)
「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生」(2016年)
「ジャスティス・リーグ」(2017年)
ヴィング・レイムス
<主な出演作品>
「ミッション:インポッシブル」シリーズ
・「ミッション:インポッシブル」(1996年)
・「M:I-2」(2000年)
・「M:I:III」(2006年)
・「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)
・「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年)
・「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018年)
「ドーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)
「ピラニア3D」(2010年)
サイモン・ペッグ
<主な出演作品>
「ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004年)
「ミッション:インポッシブル」シリーズ
・「M:I:III」(2006年)
・「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)
・「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年)
「ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-」(2007年)
「宇宙人ポール」(2011年)
「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(2013年)
「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」(2013年)
「スター・トレック BEYOND」(2016年)
「レディ・プレイヤー1」(2018年)
レベッカ・ファーガソン
<主な出演作品>
「ミッション:インポッシブル」シリーズ
・「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015年)
「グレイテスト・ショーマン」(2017年)
「メン・イン・ブラック:インターナショナル」(2019年)
「ドクター・スリープ」(2019年)
受賞歴
なし
第42回 日本アカデミー賞(2019年)の最優秀外国作品賞にノミネートされましたが、この年は「ボヘミアン・ラプソディ、グレイテスト・ショーマン」があり強豪揃いでしたので受賞を逃しています。ちなみに、最優秀外国作品賞は「ボヘミアン・ラプソディ」が受賞しています。
あらすじ ※ネタバレ注意
秘密諜報機関IMF(Impossible Missions Force、不可能作戦部隊)に所属するエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は、北アイルランドのベルファストに潜伏中、新たなミッションを依頼される。
その内容は、2年前に摘発した犯罪組織シンジケートの残党が新たな組織「アポストル(神の使徒)」と呼ばれるグループを結成して、世界の3都市への同時テロを計画しているため3つのプルトニウムを手に入れようとしているのを阻止するといった内容だった。
イーサン、ベンジー、ルーサーたちは、アポストルのプルトニウム入手を阻止するため、先に闇商人からプルトニウムを購入しようとする。だが、突如現れた何者かにルーサーを人質にとられ、彼を救う間にプルトニウムを奪われてしまう。
プルトニウムを取り戻すため、イーサンたちは、ジョン・ラークと言う人物のために、今回の爆弾の製造した核兵器開発のスペシャリスト、デルブルック博士を捕え、核兵器が三つの都市を破壊した嘘のニュースを流して騙し、ジョン・ラークとの連絡に使用した携帯電話のパスコードを聞き出すことに成功する。
イーサンはホワイト・ウィドウと呼ばれる武器仲買人がプルトニウムをジョン・ラークに売るために、接触するパリのナイトクラブに潜入しようとする。
イーサンの動きを不服とするCIA長官のエリカ・スローンは、IMF長官に左遷されていたアラン・ハンリーの反対を押し切り、CIA特殊部隊エージェントのオーガスト・ウォーカーを今回の依頼に同行させる。
イーサンとウォーカーは、ナイトクラブに向かい、ラークとおぼしき人物とトイレで格闘し、昔の友人でMI6のイルサ・ファウストが彼を殺し、顔を損傷させてしまう。イーサンは、それにより変装用のスキャンが取得できず、顔を変えずにラークに偽装をし、ホワイト・ウィドウに接触するが、イーサンとウィドウは殺し屋に襲われるが、何とか逃げ延び、イーサンはラークとしてウィドウのアジトに取引のため招かれる。
ホワイト・ウィドウは、フランス政府に引き渡されるソロモン・レーンを奪取し、その身柄とプルトニウムの交換を望む。
イーサン、ウォーカー、ベンジー、ルーサーは殺人をいとわないホワイト・ウィドウの兄ゾラや手下たちとレーン奪還に向かうが、ゾラたちを出し抜き、パリで移送中のレーンを計画と違う手順で奪取する。
イーサンたちがレーンを移送中、イルサはレーンを狙撃するが、イーサンに妨げられる。このことから、ホワイト・ウィドウは、レーンに加えてイルサをロンドンに運ぶようイーサンに追加の取引を求める。
イーサンたちは、ロンドンの隠れ家にレーンを連れて来てアラン・ハンリー長官に会う。ハンリー長官は、自身が入手した情報よりイーサンがラークではないかと疑う。だがこれは、ハンリー長官とイーサンたちの芝居であり、ウォーカーがラークであることが暴露される。
連絡を受けたCIA長官のスローンは安全を期して、全員を逮捕するために要員を送り込むが、その中に紛れ込んだアポストルが襲いかかる。
ウォーカーはハンリー長官を殺してその場を去るが、イーサンはロンドンの街中を追跡する。追跡の途中、ウォーカーに隠れ住むイーサンの元妻ジュリアを殺すと脅され、レーンとともにヘリコプターで飛び立たれる。
ルーサーがレーンの体内に埋め込んだ発信器により、レーンがインドのカシミールにあるヌブラ渓谷にいることがわかり、イーサンたちとイルサは、カシミールのヌブラ渓谷に向かう。
ヌブラ渓谷の医療キャンプには、ウォーカーの企みで、アポストルのまいた天然痘ウイルスに対処する元妻ジュリアと現夫のエリックがいた。
レーンは2個の核爆弾のタイマーを15分にセットし、起爆装置をウォーカーに渡して
爆弾と最後を迎えることをウォーカーに伝えそこに残る。
ウォーカーは起爆装置を起動させ、その起爆装置を持ってヘリで脱出する。
起爆装置なしでは爆弾を解除できないため、イーサンは敵のもう1機のヘリに乗り込み、ウォーカーの後を追う。
元妻のジュリアは状況を察知し、ルーサーの爆弾解除を手助けする。
イルサとベンジーは残りの爆弾を見つけるが、爆弾のそばにいたレーンと格闘になる。なんとかレーンを倒した二人は爆弾解除の準備をする。
その頃、イーサンは敵のヘリを乗っ取り、ウォーカーのヘリに体当たりし、二機とも雪山に墜落する。
イーサンとウォーカーは墜落したヘリから脱出し、瀕死の状態で崖っぷちにある起爆装置を奪い合い、イーサンが放ったヘリのワイヤでウォーカーが崖から落ち、イーサンは起爆装置を手に入れる。イーサンは、残り1秒のところで爆弾を止めることに成功する。
CIA長官のエリカ・スローンは、CIAの協力者でありブローカーのホワイト・ウィドウを通じて、レーンをMI6に引き渡し、イルサはMI6から解放される。
感想
これはこれでかなり楽しめましたが、今までの作品を見て期待が大きくなってしまうせいか、「ミッション:インポッシブル」シリーズとしては、少し物足りなく感じてしまいました。
それでも、やはりトム・クルーズがスタントマンを使わず、上空7620mの飛行機からヘイロージャンプ(高高度降下低高度開傘)、ノーヘルでパリの街をバイクで疾走、ロンドンのビルからビルへのジャンプ、ヘリを自身で操縦して山峡に突っ込むシーンは圧巻でした。
ビルからビルへジャンプするシーンでトムは、足で衝突を和らげようとして足が折れたのが分かったそうです。トムはこの瞬間、二度と同じ撮影はできないと察し、なんとか立ち上がって走り切って撮り終えたそうです。
この映画の撮影時点でトムは、54,5歳(1962年7月3日生まれ)で、公開が予定している7作目、8作目では、59歳、60歳の筈ですから、スタントができるのか、またどういったアクションをするのか気になるところです。
今回の作品で、ふつうの同じ年齢で考えるとこのスタントは凄いです。彼にしかできないと思います。
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007 カジノ・ロワイヤル(2006年)
評価
3.8点/5点満点